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気温も高くなり、お刺身を好んで食べる方もいらっしゃるかと思います。

大根、生姜、万能ねぎ、小菊……当たり前のようにお刺身の側には、様々な「つま」が飾られていますね。売る側も買う側も、ただの飾りとしか見ていないと思われる「つま」ですが、添えられる意味がきちんとあるんですよ。

今回は、その中の【紫蘇】に注目してみましょう!
紫蘇は「大葉」とも呼ばれ、栄養学的には、カロテンやビタミンB、食物繊維が含まれています。

βカロテンの量は、野菜の中でもトップクラスとも言われる位の優秀な食材なんですよ。

薬膳的にも栄養学的にも、紫蘇は、魚介類や蟹にあたってしまったときの下痢や吐き気、腹痛を軽減させると言われています。

日本人は、生で魚を食べる機会が多いため、食中毒のリスクを避けるためにも、なるべく飾りとして残さずに、紫蘇も一緒に食べることをオススメします。

また、育児・家事・仕事のストレスで「最近、食欲が落ちてきた」「なんだかイライラする」「気持ちが落ち込む」……そんな時にも、紫蘇は力を発揮します。

紫蘇の香り成分には、ストレスを解消する力があり、精神を安定させてくれます。また、お腹が張って食欲を感じない時に、食欲を湧かせてくれる効果も!

ストレスを感じる方の中には、ノドに何かが詰まったような違和感を感じ、吐き出そうとしても吐き出せないといった症状に悩む方もいます。

俗にいう「ヒステリー球」というものですが、中国医学ではこれを「梅核気」(ばいかくき)と呼んでいます。

「半夏厚朴湯」(はんげこうぼくとう)という有名な漢方薬がありますが、この半夏厚朴湯は、ストレスが原因のノドの詰まった感じや、胃腸障害によく使われる薬。

この薬の中には、紫蘇の葉を乾燥させた生薬が含まれているのです。

「なんだかストレスが強くて、胃の調子や気分がすぐれない。でも薬を飲むのはちょっと……。」

そんなときには、紫蘇をお料理に取り入れることをおすすめします!

 

今回は、あまり知られていない【紫蘇】の働きについてお知らせしました。

紫蘇の働きを知ることで、「添えてある紫蘇を捨てるのはもったいない!」と思いますよね!?

食欲が落ちる夏にも、スッキリとした香りの紫蘇が大活躍!ぜひ、普段の食事に取り入れてみてくださいね。

FOOD and LIFE 河井

 

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もうすぐ梅雨が明けると思えば、雨が降って涼しくなったり。
なかなかはっきりしない天気のなか、みなさん体調を崩されていませんか?

そんな中、年に一度のお楽しみ?の“土用の丑の日”がやってきます。
最近ではますます高級品になり、なかなか手がだせない方も多いと思います。
かくいう私もその一人。

でもうなぎは、栄養学的にもすばらしいものを持っていて、
薬膳的にも滋養強壮のある食材。
特に体力が不足しやすい夏に食べると効果的だと言われています。
体に元気をつけてくれるだけではなく、“血を補う”作用もあるんですよ!

夏は、暑さで大量に汗をかきます。中国医学では、その汗とともに体内のエネルギーが
一緒に抜けてしまうと考えられています。
エネルギーが抜けてしまうとどうなるか……。

体力を消耗し、常に疲れている、だるいといった症状が現れます。
そう、今でいう「夏バテ」です。

そこで、夏が旬の栄養豊富なうなぎを食べて、元気を補うわけです。

またうなぎには、腎臓と肝臓の働きを高める力があり、眼の疲れ耳鳴りなどの症状にも効果的です。
それだけでなく薬膳の世界では、うなぎは足腰を強くしたり手足のしびれを解消する力があるとされているのです。

そしてうなぎの蒲焼につきものの「山椒」。
これには、大切な意味があるんです。

うなぎはご存じの通り、とても脂がのっています。その脂はおいしい反面、消化に負担がかかるというマイナス面も含んでいます。

香り高い山椒は、食欲を増進するだけでなく、消化を助けて胃もたれを防ぐ作用があるのです。
うなぎを食べる時は、ぜひ山椒を添えてください。

ですが、胃腸がかなり弱っている方は、山椒を添えてもその脂が負担に感じてしまうこともあるため、「元気がつくから」と無理やり食べることはおすすめしません。
胃腸がますます弱まり、元気がつくどころか調子が悪くなってしまうことも考えられます。
まずは胃腸の調子を回復させてから、召し上がってくださいね!

FOODandLIFE 河井

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みなさん こんばんは。
東京の梅雨明けまで、あと少しのようですね!
こう蒸し暑いと、辛い物でも食べて元気をつけよう!という気分になりませんか?
辛い物好きさんは、季節関係なく、普段から辛い物をとっているかと思いますが(笑)、今回は辛みの嬉しい効果、 そして注意点をお伝えしていきたいと思います。

よく使われる辛みとしては・・
カレーなどに使われるスパイスや生姜、シナモン、ねぎ、トウガラシや山椒、わさび、ゆずこしょうなど。
これらは、味のアクセントにもなり、料理でもよく使われるものですよね。

まずは、「辛み」が持つ働きについて、ご紹介します。

1.血行を良くする
2.気の巡りをよくする
3.発散力があり、発汗を促す

などが挙げられます。とても魅力的ですよね!

顔色が冴えない方、冷えがある方には効果的な食材です。
また、寒さからくる風邪の引きはじめであれば、生姜やねぎを摂って体を温めるのも効果的です。

梅雨などの湿気が多い時期は、辛みの力を借りて代謝をアップさせたい季節です。

湿気が体に停滞すると、水の代謝を悪化させてしまい、むくみやだるさやる気のなさ眠気を引き起こします。

湿気が多くなる季節に水の代謝を上げることで、夏バテの予防夏太りの予防にもなります。

まさに、今の時期にピッタリですね!

薬膳的におすすめの辛みとしては、「山椒、花椒」です。

山椒は、ピリッとした辛みが特徴で、実を粉末にしたものを使われることが多いかと思います。

山椒の実の花のことを「花山椒」と言い、中華料理に使われることも多いですよね。

湿気の多い地域では、料理に山椒が使われることが多いそうですが、それは山椒の働きにポイントがあります!

山椒には、水分の代謝を調整してむくみの改善をしたり、おなかを温める働きがあります。湿度の多い地域では、体に余分な水分がたまらないようにする働きの食材を取り入れる習慣があるのですね。

今の時期、どうしても冷たい飲み物やお料理が増えてきて、おなかが冷えている方が多いので、山椒、花椒はおすすめです!

ご家庭で使うときには、炒め物や蒸し物、スープに少量入れるとアクセントになるので使いやすいです。

ただ、素晴らしい効果を持つ「辛み」ですが、すべての方に向いているわけではありません。

普段からほてりやすい方肌の乾燥が出ている方のぼせが出やすい方腫れものがある方は、激辛の過剰摂取に気をつけてください。症状が悪化してしまうことがあります・・。

また薬膳では、乾燥が強くなる秋や温かくなる春の季節は、辛みを控える時期とされています。

体調や季節を選んで、上手に「辛み」を取り入れて楽しんでくださいね♪

FOOD and LIFE 佐藤

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昨日は激しい雨が降り、今日は気温も低めですが、体調は崩されてないでしょうか。
気候が不安定なこの梅雨の時期は、食欲が低下したり、消化の不調が多くみられます。そうなる前にしっかりと養生していきましょう♪

今回はお料理教室でよく使われるパワー食材「山芋」の働きについてご紹介します!

“とろろ”にして麦ごはんへかけて食べたりする「山芋」は、栄養学的には、消化を助ける効果を持つ唯一のお芋です。

薬膳的にも、山芋は、消化力が落ちてしまい気力がなくなった方や、下痢をしやすい方に対して、胃腸を丈夫にして元気をつける力がある、と言われています。

薬膳では、胃腸の機能をとても大切に考えています。

消化の力が弱いと、栄養分が体に運ばれず、疲れやすくなり、体のあちらこちらに不具合が発生する原因となるのです。

体に元気をつける力を持っていて、毎日少しずつ食べることによって体力が回復する食材が、山芋と言われています。

また、薬膳は中国医学をベースにしているのですが、その中の考え方に「男性は8の倍数、女性は7の倍数で体が衰える」というものがあります。

どこかのCMで聞かれたことがあるのではないでしょうか?

この考えになぞらえると、女性の成長のピークは28歳。このあとの35歳からは衰え始めると考えられています。

この衰え(つまり老化)を少しでも緩やかにする力がある食べ物が、「山芋」なのです。

山芋は、元気をつける力のほかに【体を潤す】力も持っています。他のイモ類にも元気をつける力はありますが、潤す力を持っているのは山芋だけ。

35歳を過ぎると、体を潤す力がどんどん減っていき、放っておくと体が乾燥し、嫌な熱感を感じるようになります。

暑くもないのに顔から汗が出る、顔や手足がほてる、なんだか気持ちがソワソワして落ち着かない……これは、現代でいう更年期の症状と一致します。

加齢を緩やかにするためにも、潤す力が下降する前の35歳から山芋をコツコツ食べることをオススメします!

種類がいくつかある山芋の中でも一番力が強いのは、「自然薯」と言われる粘りがとても強いもの。ですが、長芋でも効果は十分です。

欲張って一度に食べずに、毎日コツコツ食べて養生しましょう!

FOOD and LIFE 河井

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まだ7月ですが、すでに気温は30度超える日もありますが・・皆様お元気でしょうか?

この日本の暑い夏には、スイカが欠かせませんよね。子供の頃は、夏のおやつといえばスイカが定番だったのではないでしょうか。

なんとなく、「スイカのほとんどは水分でしょ?栄養なんてあるの?」と思われるかと思います。

今回はそんなスイカの知られざる栄養についてまとめてみました。

スイカは、約90%が水分と言われてますが、その水分の中には〈ミネラル〉や〈糖分〉も含まれていることを知っていましたか?

夏場は、汗で塩分やミネラルが失われてしまいます。

そんな時は、水を飲むよりも、スポーツドリンクなどの甘味と塩分を含んだドリンクの方が良いと言われています。

とはいえ、冷たいスポーツドリンクは、消化を弱めて食欲低下につながることもあるので、摂りすぎには注意が必要です。

薬膳的には、冷やしすぎない状態でスイカを食べるのがオススメです♪(笑)

そんなのおいしくない!という方は、冷えたスイカを食べたら、なるべく常温か、温かいお茶を飲んで、おなかを冷やしすぎない工夫をしてくださいね。

また、スイカにはビタミンが豊富に含まれているのですが、そのひとつのビタミンAが新陳代謝を促し、髪や爪、肌を健康的にしてくれます。

抗酸化作用や血行改善、美白効果などが期待されているリコピン

リコピンといえばトマトが真っ先に思い浮かぶと思いますが、実はリコピンは、トマトよりスイカに多く含まれています!

スイカには、女性が嬉しい栄養が豊富に含まれていますね。

薬膳的なスイカの働きを見ると……
・スイカは冷やす働きがあるので、体の余分な熱を取り喉の渇きを取ってくれる
・日射病や暑気あたりに良い
・余分な水分を排泄し、むくみに効果的
などの働きがあります。

喉を潤し、余分な水分は出してくれる。夏には最適な働きですよね。

暑い時に冷たい飲み物を飲んでも喉の渇きが取れない方や、飲みすぎてむくみが出ている方には、スイカをオススメします。    そして、ぜひ捨てずに活用していただきたいのが、スイカの〈白い部分〉です。

赤い果肉にも余分な水分を出す働きはありますが、スイカの白い部分には、むくみ解消に役立つ働きがあります。

小さく切って冬瓜のようにスープに入れたり、浅漬けにしたり、スイカジュースにする時に一緒にミキサーにかけたり……など、ぜひ積極的に活用してみてくださいね。

FOOD and LIFE 佐藤

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