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刺身のつまになっている理由を知ってる?薬膳的【紫蘇】の効能

2016-07-27

気温も高くなり、お刺身を好んで食べる方もいらっしゃるかと思います。

大根、生姜、万能ねぎ、小菊……当たり前のようにお刺身の側には、様々な「つま」が飾られていますね。売る側も買う側も、ただの飾りとしか見ていないと思われる「つま」ですが、添えられる意味がきちんとあるんですよ。

今回は、その中の【紫蘇】に注目してみましょう!
紫蘇は「大葉」とも呼ばれ、栄養学的には、カロテンやビタミンB、食物繊維が含まれています。

βカロテンの量は、野菜の中でもトップクラスとも言われる位の優秀な食材なんですよ。

薬膳的にも栄養学的にも、紫蘇は、魚介類や蟹にあたってしまったときの下痢や吐き気、腹痛を軽減させると言われています。

日本人は、生で魚を食べる機会が多いため、食中毒のリスクを避けるためにも、なるべく飾りとして残さずに、紫蘇も一緒に食べることをオススメします。

また、育児・家事・仕事のストレスで「最近、食欲が落ちてきた」「なんだかイライラする」「気持ちが落ち込む」……そんな時にも、紫蘇は力を発揮します。

紫蘇の香り成分には、ストレスを解消する力があり、精神を安定させてくれます。また、お腹が張って食欲を感じない時に、食欲を湧かせてくれる効果も!

ストレスを感じる方の中には、ノドに何かが詰まったような違和感を感じ、吐き出そうとしても吐き出せないといった症状に悩む方もいます。

俗にいう「ヒステリー球」というものですが、中国医学ではこれを「梅核気」(ばいかくき)と呼んでいます。

「半夏厚朴湯」(はんげこうぼくとう)という有名な漢方薬がありますが、この半夏厚朴湯は、ストレスが原因のノドの詰まった感じや、胃腸障害によく使われる薬。

この薬の中には、紫蘇の葉を乾燥させた生薬が含まれているのです。

「なんだかストレスが強くて、胃の調子や気分がすぐれない。でも薬を飲むのはちょっと……。」

そんなときには、紫蘇をお料理に取り入れることをおすすめします!

 

今回は、あまり知られていない【紫蘇】の働きについてお知らせしました。

紫蘇の働きを知ることで、「添えてある紫蘇を捨てるのはもったいない!」と思いますよね!?

食欲が落ちる夏にも、スッキリとした香りの紫蘇が大活躍!ぜひ、普段の食事に取り入れてみてくださいね。

FOOD and LIFE 河井

 

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